2012年10月15日月曜日

ミラーの運用について

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ftp.jaist.ac.jpが提供しているのは、オープンソースソフトウェアのプロジェクトが提供しているコンテンツの複製、いわゆるミラーです。現在35のプロジェクトのコンテンツをミラーしています。一つのプロジェクトが複数のコンテンツを提供している場合があるので、ミラーの設定は52あります。ミラーの状態をあらわすを見ると、どんな設定があるかわかります。

この表に一覧してあるのは、ミラーの設定ファイルの名前とそれぞれについてミラーが最後に完了した時刻です。プロジェクトごとにアカウントを作ってあって、基本的に各アカウントのcrontabで設定した時刻にミラーを実行しています。

ミラーの実行には、設定ファイルに基づいてrsyncとlftpを適宜実行するスクリプトを用いています。crontabにコマンドと引数を書くと管理が面倒です。前回のミラーが終わってないときには、同じミラーを実行しないようにする必要もあります。rsyncは失敗したときに再試行したほうがいい場合が多いので、その対応も必要です。スクリプトはこれらの問題を解決するために書いたものです。

更新があったときに、ミラー元がsshでこちらのミラーを起動するプロジェクトもあります。これはプッシュミラーと呼ばれています。Debian、Ubuntu、SourceForgeがそうです。SoueceForgeは12TBあって、普通にrsyncしていたら終わらないので、追加されたファイルだけrsyncします。SourceForgeのミラーはすべて先方が用意したコマンドで行われるので、先ほど示した表には載っていません。

ミラーのディレクトリ配置の方針は、なるべく階層を設けないということです。Linux関連のミラーは多いので階層を一つ設けていますが、ほかは/pubの下にずらずらと並べています。最初から品ぞろえをむやみに増やすつもりはありませんでした。階層を設けたところで、ユーザーがどの階層にあるのか探し回ることも明白です。それであえて階層を設けていません。

名前の大文字小文字は、基本的にプロジェクトの名前に合わせています。すべて小文字にするほうが一般的ならそうしています。いちいち考えるくらいなら全部小文字にしておけばよかったと後悔したり、しなかったり。

Debianプロジェクトからの要望で、Debianのコンテンツは/pubではなく/からアクセスできるようにしています。実はUbuntuも、http://ftp.jaist.ac.jp/ubuntu/でリポジトリに、http://ftp.jaist.ac.jp/releases/でISOイメージにアクセスできます。私が一番よく使うLinuxディストリビューションがUbuntuなので、自分に都合のいいようにそうしてあります。便利なので皆さんも使ってみてください。

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