2012年3月5日月曜日

Apache httpd 2.4.1を試してみた

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Apache httpd 2.4.1をftp.jaist.ac.jpで試してみました。最初にevent MPMを試したのですが、起動してから数分で応答がだんだん遅くなって、最後には応答を返さなくなるので使用を断念しました。次にworker MPMを試したのですが、2.2.22と比べてメモリーとCPUをかなり大きく使います。

下に示したのはworker MPMで起動から一時間後に計測した値です。
バージョン2.2.222.4.1
接続数50293697
リクエスト/秒410259
出力帯域 (Mbps)14071454
メモリー (MB)10792628
CPU (%)4.912
接続数とリクエスト/秒はserver-statusハンドラーで取得したものです。使用帯域については、2.2のserver-statusは正確な値を返さないので2.4.1とは比較できません。そこでネットワークインターフェイスの出力帯域の直近の5分平均を採りました。メモリーの使用量とCPUの使用率は、httpdのプロセスの合計の値をprstat -aで調べました。

出力帯域を見る限り、どちらのバージョンも同様な負荷状況にあります。出力帯域にはFTPやrsyncも含まれていますが、HTTPがほとんどだからです。しかし、接続数やリクエスト/秒は2.2.22より2.4.1のほうがずっと小さいです。まだソースコードを読んでいないので正確なことはわかりませんが、計測方法が異なっているためではないかと思います。問題のメモリーとCPUの使用状況ですが、2.2.22よりも2.4.1のほうが2倍以上大きくなっています。

設定ファイルは2.2.22と2.4.1で同様に設定しました。これほどのメモリーとCPUの使用状況の差を説明できる違いは見当たりません。2.4.1では最初にMPMをモジュールにして試しましたが同様な結果でした。あまりにメモリーとCPUを使いすぎるので、組み込んで計測し直したのが上の結果です。稼働時間はわずかでしたがevent MPMもCPUとメモリーを盛大に使っていました。この傾向が直るまでは2.4系はftp.jaist.ac.jpでは使えないです。

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