3月9日にIntel SSD 750が壊れてからしばらくはL2ARCなしで運用していました。2月末にsourceforge.netがミラーをほぼ全消失させる事故を起こしていたおかげで、アクセスがぐっと減っていたのでL2ARCなしでも乗り切れていました。ミラーが復旧するにつれてHDDの負荷が厳しくなってきたので、4月半ばに新しいSSDを導入しました。
導入したのはIntel SSD DC P3520 2TBです。導入した直後はSolaris 11で認識されなかったり、されても数日で見えなくなったりしていましたが、ファームウェアを MDV10271に更新したところ問題なく使えるようになりました。
P3520 2TBの保障書き込み容量は2490TBWです。750の頃に一日当たり3.16TB書いていたので、同じペースなら803日で達します。しかし、750は容量が1.2TBでしたが2TBに増えています。L2ARCは、ARCから落ちそうになったブロックから、SSDにないものを書き込むので、SSDの容量が増えると書き込み量が減ります。実際、ここ1か月の1日当たりの書き込み量は2.32TBでした。かなり少なくなっています。
SSDは保障容量よりも書けることが多いです。SMARTには寿命を表す値Percentage Usedがあります。P3520は180TB書き込んだところで5%を示しています。つまり100%までには3.6PB書けることになります。750ではPercentage Usedを元に書き込み可能容量をほぼ正確に予測できていたので、P3520にもそれを期待しています。
予想される書き込み可能容量3.6PBに対して、1日当たり2.32TB書き込むということは、1551日、4年と3か月ほど持つ計算になります。P3520は安いので、これくらい持ってくれれば十分かなと。
SSDが2TBになったことで、L2ARCのヒット率がぐっと上がりました。1.2TBの最後の1か月の平均ヒット率は53.9%でしたが、2TBになった直近1か月では68.2%です。ftp.jaist.ac.jpはキャッシュに載っていないコンテンツの転送速度が遅いのですが、このおかげでHDDの負荷が下がったので、いくらかましになっています。
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